世界恐慌、ナチス、ロシア革命を引き起こしたのはユダヤ金融インターナショナル!世界史が覆る「ラコウスキー調書」を公開する
この記事は1984年にゲーリー・アレンというフリージャーナリストが書いた「ロックフェラーファイル」、つまりロックフェラー一族とその財団によるアメリカの完全支配を描いた力作ドキュメンタリーに付随している特別資料を訳したものだ。
この本の出版により、当時副大統領だったネルソン・ロックフェラーは政治家として失脚し、その数年後には腹上死と言われるが、いわゆる変死している。
本調書は、この「ロックフェラーファイル」の巻末特別資料として納められている「世界革命の元凶はOHU〈彼ら〉だった!」に記載されている内容を、要点を絞って忠実に訳したものだ。
この資料に沿って以下記事にはユダヤ人という表現が多数使用されているが、ベンジャミンフルフォード氏の言うように、一般のユダヤ人とグローバル金融ユダヤ人を同列に扱うつもりはない。
ここに出てくるユダヤ人とは主にグローバルユダヤ人(ユダヤ金融資本家)のことを指している。
実はベンジャミンフルフォード氏の祖父か祖母がユダヤ教徒で、バルフォア宣言によりイスラエルが建国されたことで、恐らくユダヤ長老教会からイスラエルへの移住を促されたと言っている。しかし、多くのユダヤ教徒が砂漠の後進国への移住を拒んでる内にナチスが台頭し、ベンジャミンの祖先は収容所で殺されたそうだ。
本記事は、国際金融資本家が産油地帯に作った砦、イスラエルに一般ユダヤ人を入植させるためにグローバルユダヤ人、グローバルユダヤ財閥が何を行ったか、またユダヤ人ではないアメリカの一般国民に対しても何を行ったのかを、当時の調書を元に忠実に記したものだ。
そこを十分踏まえた上で、以下の記事を読んで欲しい。
2019/2/15、ついにトランプ米大統領が国家非常事態宣言を発令した。
これはベンジャミン・フルフォード氏によるとアメリカをこれまで動かして来た超国家権力、ディープステートの代理人たちを軍事法廷に引きずり出してパージするための第一段階ということだが、そもそもディープステートとは一体何なのか?日本国内でこの存在に言及しているのは前述のベンジャミン・フルフォード氏やケント・ギルバート氏、馬淵睦夫元駐ソ・ウクライナ大使、ユダヤ人問題研究家の宇野正美氏ぐらいである(フルフォード氏はハザールマフィアと呼んでいる)。だから最初に述べておくが、ディープステートとは、広義の意味では、元々はヨーロッパの宮廷建築家・石材加工職人のギルドだったフリーメーソンという組織を「神の存在、性質は悪魔的なものである」と唱えるグノーシス派というキリスト教の異端宗派が乗っ取り、欧米キリスト教社会の破壊を目的とした秘密結社に変貌させた集団とその追従者のことを指す、と様々な文献から私は総括する。
このフリーメーソンの最上位にある集団をイルミナティ(啓明結社)と言い、この階級は古代から続く子供の生贄を求める悪魔バール、或いは堕天使ルシファーを信仰するカルトであるとされる。これはフルフォード氏やイルミナティ最上部にいる300人委員会のインサイダーだったというジョン・コールマン博士、秘密結社研究者のウィリアム・カーらによって伝えられているが、実際に旧約聖書のエレミア書では、ユダヤ族がバビロン捕囚となり、故国イスラエルを失ったのは、当時、あまりに多くのユダヤ人が偶像崇拝=バール信仰を行っており、幼児の生贄の儀式などを行っているために絶対神ヤハウェの怒りに触れたからだ、と書かれている。決して根拠のないことではない。さらに、そのイルミナティの中核にいるのがロスチャイルド一族やロックフェラー一族などのユダヤ系国際金融資本家、東インド会社によるアヘン・奴隷貿易、植民地経営で富を蓄えた欧州王侯貴族の末裔たち、アメリカの東部エスタブリッシュメントたちが名を連ねる300人委員会という秘密結社の中の秘密結社であると言う。
これがディープステートと呼ばれる世界支配のネットワークである。そのトップにいるとされるのがユダヤ系国際金融資本家であり、このイルミナティと、イルミナティという組織を創設したユダヤ金融資本家たちの計画するニューワールドオーダー(新世界政府)構想については、何とすでに1938年のソ連において、独裁者スターリンの秘密警察NKVD(KGBの前身)の尋問官だったガブリエル・クジミンに対し、ルビャンカ刑務所の捕虜となっていたトロツキー派の大物、クリスチャン・ラコウスキーにより、その全貌が語られていた!
これが現存する「ラコウスキー調書」であり、彼が調書の中で語っている内容は、ゴルバチョフによって行われた情報公開(グラスノスチ)により機密解除された、スターリン統治下の極秘書類を元にエドワード・ラジンスキーによって書かれたドキュメンタリー「赤いツァーリ(皇帝)」の内容と全く矛盾していないだけでなく、ラジンスキーですら不可思議に思っていた独ソ不可侵条約の締結が、このトロツキー派の大物ラコウスキーの提案によってなされたものであることもわかる。そしてこの調書は、極めて高知能な理論家であるラコウスキーにより、トランプ大統領が一掃しようとしている超国家組織の正体と恐ろしい陰謀をこの時点でダイレクトに明かしているのだ。
1938年のソ連と言えば、スターリンの独裁体制が確立し、彼が反対派を片っ端から粛清していた恐怖政治のピークの年である。この時点ですでにスターリンのライバルだったトロツキーは国外追放されており、トロツキー派はほぼ全員銃殺されるかルビャンカ刑務所の囚人となっていて、後は死を待つだけだった。スターリンとトロツキーの対立理由は表向き一国共産主義路線を強調していたスターリンと世界共産主義革命を唱えていたトロツキーの思想の対立とされているが、ラコウスキーはその背後関係には、歴史を覆すようなもっと大きな陰謀があったことを語っている。
ラコウスキーはブルガリア生まれの革命家で、ロシアに渡ったのちレーニンの側近を務め、ボリシェヴィキが政権を取った際にはソビエトの党中央執行委員となった大物革命家だった。しかし、この時点で彼はナチスドイツと内通していたことを自白し、人民裁判で死刑が確定していた。だが、スターリンの秘密警察NKVDの尋問官だったクジミンは、強硬的な共産主義者だったトロツキストのラコウスキーが単に反スターリンという理由だけで、正反対の思想を持つ極右政権、ナチスドイツと内通したとは考えられなかった。そこには何か別の背後関係があると踏んだクジミンは、スターリンにラコウスキーの再聴取を願い、スターリンは1日に限ってこれを許可した。こうしてクジミンはラコウスキーの再聴取を行ったが、ここで話された驚愕のやり取りを記録したものがラコウスキー調書である。
再聴取にあたり、まずクジミンはラコウスキーに対し、彼が人民法廷で話したような、自分はナチスの共謀者であり、ゲシュタポのスパイだったなどという、政治的な、大衆向けに必要な自白ではなく、その深層にあるものを話して欲しい、と釘を刺している。クジミンは「あなたはすでに死刑が確定している。従ってここで真実を話すことはあなたにとって何らマイナスになることはなく、むしろ真実を話すことはあなたが生き延びるチャンスにもなりえる。その為に私はあなたの再聴取を申請したのであり、スターリンもこれを承諾したのだ。スターリンにも我々にも必要なのは真実であって、むしろスターリンこそ真実を知らなければならないのだ」と言った。
これに対しラコウスキーは、「トロツキー派は国際共産主義者であり、スターリン派は国家主義的共産主義者であって、我々から見てスターリンは修正共産主義者だが、それでもなお敗北したトロツキー派が共産主義ソビエトの存続を必要としていることを信じるか?主義は違うが共産主義の器としての国家、ソビエトを必要としていることを」と問うた。
これにクジミンは答えた。「私は理解する。むしろそれこそが真実だ。革命はそのためにあったのだから。あなたはトロツキー派であり、私はスターリン派だが、これこそが両者の共通点だ。我々はここで初めて両者の共通点を見出したことになる。しかしここで理解できないことは、トロツキストのあなたが、“我が闘争”の中でゲルマン民族の東方への侵略を明確にしている資本主義者の走狗であるヒトラーのナチスドイツに協力したことだ。ヒトラーがソ連を攻撃してくることは間違いない」
ラコウスキー「我々がナチスに協力したのは彼らが政権を取る以前のことだ。この頃ナチスはマイナー政党であって、政権を取る力もなかった。しかし今ではヒトラーは君の言う通りソ連を破壊できるまでに成長してしまった。想像以上にだ。トロツキー派は例え修正共産主義者であるスターリンに支配されているとしても、共産主義の器としてのソビエトを必要としている。何故なら、ソ連がトロツキー追放後にスターリンのボナパルティズム(ナポレオンの行った国家主義的独裁)に支配されていても、共産主義の形式は残っている。これはスターリンが死んだり失脚した場合、国際共産主義者がこれに取って代わり、ソビエトを本来の真正共産主義に戻すことも可能であるということだ。このことからしてトロツキー派はスターリン統治下にあっても共産主義の雛形としてのソビエトの崩壊をもはや望まない。このことは理解できるか?」
クジミン「君の無礼な物言いには限度があることを忠告しておくが、話の趣旨は理解する。むしろ、これはトロツキー派とスターリン派の協定にもなり得る。我々は両者に協定が存在する可能性を見出したのだ。しかし、あなた方がナチスの成長に手を貸したことは事実だ。強硬な共産革命主義者であるトロツキー派にとってこれは共産革命思想の放棄につながる。我々にはこれが納得できない。この矛盾を説明して欲しい」。するとラコウスキーは一呼吸置いてから言った。「こんな所で賢い人間に出会うとは思わなかった。もし、あなたが望むなら真実を話そう。いいかね?」。クジミンは答えた。「もちろんだ。その為にあなたとの再聴取の場を設けたのだ。どうか真実を話して欲しい」
以下、クジミンをK、ラコウスキーをRで表記する。
R「ツァーリ、ニコライ2世に対し民衆が放棄した2月革命の際にトロツキーはどこにいたか?またレーニンはどこにいたか?ロシアにはいなかった。トロツキーはニューヨークにいたし、レーニンはスイスにいた。2月革命では社会民主党のケレンスキーが宰相となったが、民衆はツァーリを打倒できる武装組織もリーダーも持っていなかった。ところが次の十月革命ではトロツキーはアメリカのパスポートと巨額な資金を持ってロシアに帰還し、レーニンについてはドイツが敵対国ロシアへの入国を禁止していたにも関わらず、レーニンを封印列車によって国内を通過させ、ロシアへの極秘入国を許した。このマルクス主義革命の政治的リーダーと、トロツキーの持ち帰った豊富な資金によって、ボルシェビキは反皇帝派の人民を結束させ、トロツキーは赤軍を創設した。これで初めて人民はツァーリを打倒できる革命力を手にしたのだ。つまりロシア革命はウォール街やヨーロッパの金融資本家によって支援されていたことになる」
K「納得できない。馬鹿げている。何故資本家の排除を謳ったマルクス主義に基づく共産革命を資本家が援助するのか?」
R「馬鹿げてはいない。ウォール街の金融資本家は皆ユダヤ系の共産主義者だ。ロシア革命を主導したレーニンもトロツキーも、主だった幹部は全てユダヤ系だ。実際、最初の共産革命はすでに1929年のウォール街の株価暴落によって引き起こされている。これはウォール街の金融インターナショナル(国際共産主義者)による株価の不正操作によって引き起こされた。アメリカでは恐慌が起こり、人々は飢え、資産を失い、中央集権による独裁政権の誕生を許した。これは見事な共産革命だった。彼らはアメリカの中央銀行を私物化し、クレジットという担保のない架空紙幣、つまり贋金を大量に印刷する権利を得た。これらの贋金を株式市場に大量につぎ込んで株価を吊り上げ、彼らがすでに買収していた大手新聞やラジオによるプロパガンダを使って株式投資による資産の増大を推奨し、資本家や市民が高額の配当金目当てに資産のほぼ全てを株式市場につぎ込んだとき、彼らは一斉に株式市場に投入していた大量の贋金を引き上げて意図的に株価の大暴落を引き起こしたのだ。これにより彼らは、資本家から工場などの実質資本を取り上げ、人々の土地や財産を没収することに成功した。
マルクスの言う無政府状態が起こり、ここに共産主義革命の下地が出来上がった。
彼ら金融インターナショナルのやったことに対してはトロツキーが唱えたコミンテルンすら生ぬるい。彼らは実在しない架空通貨を発行し利子を取るという金融犯罪を犯している。
それが国家の法律では合法であっても高利貸しは犯罪だ。しかし、それが完璧な共産主義革命の手段となるのだ。トロツキーはロシア帝国を共産主義国家とするために、まさに彼らによって育成されたのだ。同時にスイスでレーニンをかくまい、彼に十分な資金を与えて封印列車で送り返した者は誰かという問題にもなる」
K「金融は資本によって規制されるものではないのか?」
R「逆だ。金融によって資本が規制されるのだ」
K「それではマルクスの資本論の定義とは違ってくる。あなたは高名な学者の理論を否定するほど知性的だとでも言うのかね?」
R「マルクスが資本論を書いた時点ですでに共産主義という概念は存在していた。マルクスが資本論を書いた時点では、それは陰謀の一部になっていた。その証拠にマルクスは資本主義が余剰価値(余剰資産)を生み出すことを認めている。問題はこの配分にあるのだが、マルクスはその問題を回避し、被搾取階級の暴力革命の扇動に飛躍させている。彼の言う通りにプロレタリアがストライキや暴力革命を資本家に対して行った場合、生産性は停止し余剰価値も失われるだろう。プロレタリアはハイパーインフレと飢餓に直面し、彼らには戦う力も残らない。現にマルクスは資本家を攻撃しているが、資本家たちに融資を行っているヨーロッパに輝くダビデの五つの星(ロスチャイルド一族)には触れていない」
K「まさか君は、フリーメーソンのロシア革命への影響を言い出すのか?」
R「君は名高いスターリン警察の一員だ。私がフリーメーソンであることぐらい知っているはずだ。フリーメーソンがフランス革命で及ぼした影響力を君が知らないはずがない。
18世紀にはヨーロッパの殆どの国の要職に高位のフリーメーソンが入り込んでいた。フリーメーソンリーは自身がメーソンであることによって高位のステータスが与えられることを歓迎していた。よろしければ話を続けていいかね?」
K「続けて欲しい」
R「よろしい、ではマルクスが共産主義を発明したのでなければ誰が発明したと言うのか?
それはアダム・ヴァイスハウプトというバイエルンの大学教授だ。彼はライオネル・ロスチャイルド(ロスチャイルド一族の始祖、ネイサン・ロスチャイルドの長男でロスチャイルド家の2代目長老)の資金援助を得て、イルミナティ(啓明結社)という組織を立ち上げた。このイルミナティの基本理念が共産主義そのものだ。この後、ヴァイスハウプトはロスチャイルドの推薦を以てフリーメーソンに入会し、瞬く間に最高位のメーソンとなり、彼の作った結社、イルミナティをフリーメーソンの最上位団体に置き換えることに成功する。こう考えると、共産主義を発明したのはヴァイスハウプトではなく、むしろライオネル・ロスチャイルドではないかと思われる。むしろロスチャイルド一族こそ共産主義者のボスなのかも知れない。何故私がこのことをあなたに伝えるかと言うと、私はこのことを知っているからだ。つまり、私は(イルミナティの)メンバーだ」
K「私はおとぎ話の類を聞きたいのではない」
R「おとぎ話ではない。では何故レーニンに比べて無名だったトロツキーが〈彼ら〉の援助を受けてモスクワに戻るや否や、いきなりレーニンの後継者として扱われ始めたのか?また十月革命の当初、ボルシェビキはツァーリの白衛軍の攻勢によってポーランド国境付近まで追い詰められていた。しかしトロツキーが赤衛軍を創設すると共にいきなりボリシェヴィキは勝ち始めた。理由は簡単だ。トロツキーはウォール街の援助を元に軍備を整えた傍ら、その資金を腐敗した白衛軍の将軍の買収に使った。もちろん、革命成功の折には政治局のポストを与えるという条件を付けてだ。あなたがこれらの将軍たちだったら、赤軍を勝利させるために城門を開いて彼らを招き入れないだろうか?彼らはこれを行った。だから白衛軍は敗北したのだ」
K「100歩譲ってあなたの話を信じるとしても、共産主義者は全ての資本家の抹殺を目的としている。彼らは自分たちを破滅させかねないソビエトに対して巨額の資金援助を行ったというのかね?」
R「トロツキーは〈彼ら〉の代理人だ。ソビエトが国際共産主義を完成させた暁には、イルミナティが共産党に置き換わる。金融インターナショナルが国際共産主義の支配層となり、イルミナティ以外の一切の人民の財産、生産性、思想の全てを管理するのだ」
K「それではフリーメーソンは?彼らも同じくイルミナティの管理下に入るのか?それであれば、彼らは自分で自分を自殺に追い込んでいることになる」
R「そうだ。フリーメーソンは32階級に上がろうが33階級に上がろうが、本当のことを教えられることはないのだ。まさかメーソンが人々を欺く3本のスローガン(自由・平等・博愛)について信じているわけはないだろうが、彼らは物事を希望的に考えすぎている。その意味では彼らは自分を精神的、肉体的自殺に追い込んでいる。全てが成し遂げられた際に見られるであろうフリーメーソンの驚愕の表情を思い浮かべると失笑をこらえられない。…話を戻そう。私がナチスに協力したのは、当初の計画がバカバカしい理由で頓挫したからだ。彼らはトロツキーをレーニンの後継者として据えた暁に、世界共産革命に舵を切るつもりだったが、レーニンが死んだ際にトロツキーが病気にかかって一切の活動が停止してしまった。
レーニンは遅かれ早かれ排除される運命だった。これは決定されていた。しかしこのチャンスの間にトロツキーが病気にかかり、スターリンが後継者の座を奪ってしまった。この時間的なロスは致命的であり、トロツキーが復帰した時はスターリンは完全にソビエトの権力を手中に収めていた。トロツキーがスターリンによって排除された時、〈彼ら〉は計画の変更を迫られた。すなわちスターリンを排除するための侵略国家を見つけなければならなくなった。しかし、スターリンが権力を掌握した時点でヨーロッパに侵略国家はどこにもなかった。あえてソ連を侵略できるとしたら、それは地政学的にも、人口、国力から言ってもドイツだったが、この頃ドイツはベルサイユ条約によって国家の経済は破綻し、暫定政府の治めるワイマール共和国は侵略国家というより侵略されるに打ってつけの国家だった。そこで〈彼ら〉の目に留まったのがヒトラーだ。本来はレーニンこそがワイマールにおいて共産革命を起こさなければならない立場だった。しかし彼は民族的英雄という立場に酔いしれ、これを行わなかった。だからこそ我々と〈彼ら〉はスターリンとぶつけるべくナチスを支援し巨大化させた。しかし、今やヒトラーは予想外に巨大になった。しかしヒトラーがスターリンを排除した暁には、ナチス内部に潜り込んだ〈彼ら〉の将軍たちがヒトラーを排除するだろう」
K「レーニンはトロツキーに暗殺されたのか?彼はユダヤ人医師団事件の首謀者なのか?」
※レーニンが彼を診察したユダヤ人医師団によって毒殺されたとする説。後年スターリンによるユダヤ人強制移住計画の根拠になった。
R「トロツキーは関与していただろうし、少なくとも知っていただろう。しかしこの問題を取り上げるべきではない。何故ならレーニンが死んで一番得をしたのは後継者のスターリンだ。世間はレーニンが毒殺されたとなれば、まずスターリンを疑うだろう」
K「フリーメーソンはブント(ユダヤ社会主義同盟、ロシア革命において重要な役割を果たした)に従っているのか?」
R「従ってはいないが追従はしている」
K「イルミナティはそこまでして何をしようとしているのか?何の動機でそのようなことをしているのかね?」
R「〈彼ら〉による絶対的な支配だ。人間は殆どのものを手にすると最終的には絶対的な権力を求める。その心は私の中にもあるし、あなたにもあるはずだ」
K「あなたの言うことは理解したつもりだ。しかし具体的な資料が欲しい。あなたはイルミナティのメンバーでありながら〈彼ら〉という表現を使っているが、それはどういう意味か?」
R「イルミナティを支配しているメンバーだ。私は〈彼ら〉の目的は知っているが、名前も住所も知らない。知っていたらこうして捕虜としてここに座っているかね?そこが〈彼ら〉とスターリンの違いだ。スターリンは名前も住んでいる場所も知られている。このことはスターリンの命の保証が一般市民と何ら変わらないことを意味している。彼を守る防御壁が一般市民より厚いというだけのことだ」
K「せめて具体的な名前だけでもいいんだ。それさえわかれば私はあなたを死刑判決から解放できる」
R「君の望みはそれだけか?ならば宜しい。今から言う者が〈彼ら〉かどうかの確証はない。しかし、トロツキーやヒトラーに資金援助を行った者なら確実にわかっている。クーン・ローブ商会のヤコブ・シフとウォーバーグだ。ヤコブ・シフはロシア帝国を弱体化させるための日ロ戦争でも日本側に戦費を融資している」
K「それで十分だ…」
ヤコブ・シフとポール・ウォーバーグは1913年に連邦準備制度をウッドロー・ウィルソンに承認させ、米中央銀行FRBを民営化の名の元に乗っ取ったユダヤ系金融家たちのメンバーだ。つまり仲間のロックフェラー、モルガン、ロスチャイルドと共にウォール街の金融恐慌を意図的に引き起こしたのは彼らだということになる!
R「もう一つ言っておこう。トロツキー派はもはやスターリンの排除を望んでいない。何故なら共産主義の器としてのソビエトが必要だからだ。もはや独ソ戦は避けられない。しかし緩やかに回避することは可能だ」
K「どうやって?」
R「ヒトラーと同盟を結びたまえ」
G「君はとんでもないことを言う。そんなことは不可能だ」
R「政治的に不可能なことは何もない。確かに共産主義とナショナリズム的独裁主義は対極的だが、現在のスターリン統治下のソ連はボナパルティズムだ。一方でヒトラーのナチス政権もボナパルティズムであって、掲げている政治思想は違うが体制は同じだ。これは〈彼ら〉にとって好ましくない。もう一つ、ヒトラーはナショナリズムの元にドイツ国民を団結させ、経済のド素人でありながら、ドイツ工業の生産性と労働人口に裏付けられた独自通貨によって経済を回してしまった。このおかげでベルサイユ条約締結後にドイツ国内に充満していたハイパーインフレの波と700万人の失業者が嘘のように消えてしまった。これが平和時の経済に適用されたらどうなるか?ドイツ経済は完全に復興してしまう。これは彼らにとって好ましくない。例えヒトラーがスターリンを排除できても、ヒトラーが今度は排除されるだろう。これが両国の共通点だ。
あともう一つある。〈彼ら〉の望むものはキリスト教国家の完全破壊だ。キリスト教こそ〈彼ら〉の最大の敵である。ブルジョア社会の政治も経済の発展もこれに帰結する。しかしスターリンもヒトラーもこれを独裁的体制の中でも許可している。これは〈彼ら〉にとって許されないことだ。
このように両国には3つの共通点がある。これを理由にヒトラーと交渉することだ。条件としてはポーランドの割譲を提案すれば良いだろう。ドイツとの同盟が成立すれば、ヒトラーの軍事進攻目標は自然に西に向くはずだ」
以上が「ラコウスキー調書」である。もちろん原文は小冊子のように長いため、内容を変えずに編集していることは許して頂きたい。
が、この調書が取られた翌1939年、ヒトラーとスターリンは独ソ不可侵条約を結ぶ。条件はラコウスキーの提案したヒトラーのポーランド侵攻の承認とバルト3国のソ連への編入であった。
この条約が成立した直後、ナチスによるポーランド侵攻が開始され、第2次世界大戦が勃発する。
そしてナチスドイツはラコウスキーの予測通りに西部ヨーロッパにも侵略の手を伸ばすのである。
この調書はイルミナティの実在性と、共産主義革命がロスチャイルド一族の陰謀の帰結だということの証明になっている。
そして、この陰謀はトランプ大統領の国家非常事態宣言に見られるように、現在も続いているのだ。
日本を〈彼ら〉に売り渡した竹中平蔵、小泉純一郎、麻生太郎や財務省主流派の背後にいるものは何なのか、参考にしてほしい。
※以下参考
[rakuten:mottainaihonpo:11606270:detail]
[rakuten:book:11332815:detail]